ミステリー

【あなたの番です】犯人像をミステリ小説目線で考察してみた

更新日:

今季の日テレドラマ、「あなたの番です」があまりに面白すぎて久しぶりに最新話までイッキ見してしまったので、

犯人像を色々と考察していきたいと思います。

ちなみにこのドラマ2クール連続ということで、制作陣の力の入れようが伺えますね。

早速初めていきますが、

今回の考察では、登場人物紹介等の前知識は公式サイトにこれでもかと載っているので省きます。

考察に当たっての大前提

今回、犯人像を考察するに当たって大前提として下記のルールを設けます。

考察ルール

  1. ノックスの十戒に従った本格ミステリである事
  2. 犯人役が存在すること(自殺、事故ではない)
  3. 探偵役が存在すること
  4. 夢オチ(その他のパラレルワールド)ではないこと

以上を元に考察をしていきます。

基本的にノックスの十戒(下記参照)を元に、

そこから漏れた当たり前なルールを2~4に記載しています。

ちなみに今回の考察はあくまでミステリ目線で行うものであって、

〇話の△というシーンにXのアクセサリーが映りこんだ等の

ドラマ特有の、シーンを凝視しなければならない条件は省きますのでご理解ください。

 

では早速順番に考察してみたいと思います。

以下、多少のネタバレを含みますので最新話まで見ていない方は注意してください。

 

 

先に犯人の予想を申し上げますと、

「手塚翔太(田中圭)+  桜木るり(筧美和子)」

「久住譲(袴田吉彦)+  桜木るり(筧美和子)」

です!!

なぜこう予想したのかについて順を追って解説していきます。

ノックスの十戒の説明

まずはノックスの十戒を知らない方のために説明から始めます。

簡単に言うと本格ミステリを制作する(主に執筆する)時に気を付けるべきルールです。

下記、Wikipediaの引用です。

ノックスの十戒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ノックスの十戒(ノックスのじっかい、Knox's Ten Commandments)はロナルド・ノックスが1928年に“The Best of Detective Stories of the Year 1928”(邦題『探偵小説十戒』)で発表した、推理小説を書く際のルールである[1]。本記事では単に「十戒」と表記する。

S・S・ヴァン=ダインによる「ヴァン・ダインの二十則」と並んで推理小説の基本指針となっている。日本では江戸川乱歩が『幻影城』の中で紹介している。

なお、「十戒」を意図的に破った作品や、「十戒」の記述を逆手にとったトリックを用いた作品も数多く存在している。ノックス自身も「十戒」を破った作品を発表しており(ヴァン=ダインも同様)、また十戒の前置きで「どうして自分でこんなことを考えたか分からない」旨を述べているなど、ユーモア精神から冗談半分に書かれたとする見方も多い。

内容
1. 犯人は物語の当初に登場していなければならない
2. 探偵方法に超自然能力を用いてはならない
3. 犯行現場に秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない(一つ以上、とするのは誤訳)
4. 未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない
5. 中国人を登場させてはならない[2]
6. 探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない
7. 変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない
8. 探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない
9. サイドキック[3]は自分の判断を全て読者に知らせねばならない
10. 双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない

 

交換殺人説の否定

これは言うまでもありません、最後のオチとして引いた紙の相手を、

自分より前に殺しを実行した人に脅されて全員が実行に移したなんてありえないです。

そもそも話としてつまらなすぎるので、まず無いでしょう。

また、最新話で浮田(田中要次)と久住(袴田吉彦)の2名に

同時で脅しが来ていることからも決定づけられていると思われます。

あり得るとすれば、

「主犯格に脅されてゲーム参加者の内数名が実行犯となり殺人をした」

はまだありそうですが、可能性としてはそこまで高くないと思います。

以上のことからここで伝えたいことは下記です。

ポイント

  • 多数の人物が殺人をしていない
  • 特定の人物が明確な目的を持って事件を起こしている

1種のクローズドサークルの亜種であることについて

クローズドサークルとは、

アガサ・クリスティのそして誰もいなくなったに代表される、ある一定下の環境で事件が進んでいくものです。

(例えば孤島や館、列車の中などの環境)

 

これの特徴として、

犯人役と被害者がその環境下にいた人物にほぼ限られるというのが挙げられます。

上記をあなたの番ですに当てはめると、

まず一定の環境下というは言うまでもなく、登場人物の住んでいるマンション「キウンクエ蔵前」です。

 

これに対して、犯人役は殺害の状況や物語の面白さ的にも、

少なくとも一人以上はマンションの住民が含まれると思われます。

マンションがオートロックであることも考えると、

さすがにこれまでの犯人役の行動を外部の人が行ったは考えづらいですからね。

(例えば、掲示板に紙を貼ったり、片桐の頭部と思われるものを洗濯機に入れたり回収したり)

 

また、ノックスの十戒の1「犯人は物語の当初に登場していなければならない」

にも当てはめています。

 

クローズドサークルの亜種と記載したのは、このドラマでは外部の人間が被害者にもなっているからです。

たいていの場合はクローズドサークルでは、

そのサークル内にいる人を次々に殺害していくというのがアリがちですが、

本ドラマではその趣向を変えてよりスリリングにしています。

 

以上のことからここで伝えたいことは、

ポイント

  • 少なくとも一人以上はマンションの住民であるメインの登場人物が犯人役である可能性が極めて高い

探偵役の考察

通常小説で語られるミステリにおいて、探偵役は必須です。

探偵役のホームズを助手のワトスン役の視点で物語が進行していきます。

今回の場合、探偵役の候補としてあげられるのは現状以下の3名のうちの1人以上かと思われます。

探偵役の候補

  • 手塚菜奈(原田知世)
  • 手塚翔太(田中圭)
  • 黒島沙和(西野七瀬)

菜奈と翔太に関しては、物語の主人公でもありますし、王道パターンでいくならば探偵役の可能性がありますね。

西野七瀬さん演じる沙和に関しては、最新話にて独自で事件をまとめ上げていることが判明しました。

また、大学では数学科を専攻しているということで、

結構ミステリ界では数学や物理に強い人物が探偵役をやることが多いです。

 

例えば、TV化までしたところだと

「福山雅治さんが主演を務めたガリレオシリーズ」や「綾野剛さんが超カッコよかった全てがFになる」

とかですかね。

とまあ、上記3名ほど候補を挙げましたが

個人的には、下記の理由から沙和が探偵役だと思っています。

メモ

  1. これまで目立った動きをしていない(犯人である可能性が低い)
  2. 菜奈と翔太は犯人の可能性をギリギリまで残しておきたい
  3. 出席率がいつもバラバラである定例会に毎回?出席している

基本ミステリでは犯人役になる人物は特定のポイントで目立った動きを序盤でしている印象があります。

それは良い行動にしろ悪い行動にしろとにかく目立つものです。(たいていはミスリードが多いです)

沙和については、西野七瀬さんというかなり有名な役者を使いながらも、未だ大きな動きはないと思っているので

実は探偵役でしたのオチがある気がします。

以上のことからここで伝えたいことは、

ポイント

ノックスの十戒の7 変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない

から黒島沙和(西野七瀬)は犯人役から外れる

注)菜奈と翔太は外しません。次の解説で、ほぼほぼ菜奈は外れますが。

犯人役の考察

いよいよ具体的な犯人役について考察をしていきます。

上記したように、改めて私の予想を記載すると犯人役は

「手塚翔太(田中圭)+  桜木るり(筧美和子)」

「久住譲(袴田吉彦)+  桜木るり(筧美和子)」

です。

これについて掘り下げていきます。

 

なぜそもそも犯人役が複数人と予想したかというと、

ミステリ小説の世界ではよく苦言されることですが

この規模の連続殺人となると、個人で動くにはまず限界があります。

完全な個人でやるよりも複数人だったら例えば、怪しい行動の見張りができるとか

アリバイ工作をうまく作れるとかメリットはかなりありますからね。

もちろん多ければいいということではないですが。

 

ともう一つ決定的な理由があるのですが、

上記の予想からもわかるように、

桜木るり(筧美和子)が犯人役に含まれる説を押しています。

理由は下記の通りです。

1. 山際祐太郎(森岡豊)のものと思われる頭部が、自宅の洗濯機に入れられていた

2. 病院のパソコンに脅しのハッキングがされた

一つ目、山際祐太郎(森岡豊)のものと思われる頭部が洗濯機に入れられていたということは、

少なくとも誰かが部屋に侵入し入れたことになる。つまり合鍵が必要です。

合鍵を作れるチャンスが登場人物の中で最も多いのは、看護師である桜木。

 

二つ目、パソコンに脅迫文を表示するにはハッキングする必要がある。

現在登場人物の中で、プログラマーや大学で情報系を専攻している人物がいないため、

勤務地のパソコンを操作できそうという点も怪しい。

ここでは、ノックスの十戒8 探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない

により現段階で、

「部屋に入れた手がかりの描写が少ない」こと「パソコンに強い人物の説明がない」

ことからも視聴者にとってアンフェアにならないように、最も可能性が高いのが桜木になります。

以上のことから、何らかの理由で桜木は犯人に協力をしていると思われます。

クライン

ただ動機が難しいんですよね。。

一旦桜木るりが犯人グループに含まれるとすると、

ここで問題となるのが山際の首切断についてです。

一般的に女性の力で男性の肢体を切断するのは難しいと考えます。

また管理人を殺害時に吊るしたことに関しても男性の協力がないと難しいでしょう。

 

ということで、主犯格はマンション内の男性で協力者として桜木という予想に到達します。

これらを総合して

現在のマンション内の男性として犯人に当てはまりそうなのが久住または将太になります。

 

最後に犯人の動機について

最後になりますが最も大切な条件、犯人の犯行動機について考えます。

交換殺人ゲームが立案された時も、殺人には動機がないとほぼ捕まらないという議題が出ました。

これは、このドラマの真犯人は確固たる動機を持って犯行を犯しますという裏返しだと捉えました。

現状、連続殺人を犯すような動機が見えないのが正直なところなのですが

気になることがいくつかあります。

気になる事

  • 1番犯人候補として残しやすそうな、管理人は誰に、何故最初に殺された?
  • 引越ししてきた時、管理人が部屋の天井にシミがあると言った理由は?
  • そのあとの定例会で事故物件の下りが出た理由は?

これらから、菜奈と翔太が引越ししてきた302号室では

何かしらの事件が過去に起こってるものだと考えます。

その事件に管理人が関わっていて、それを恨んだ人物が殺害したのではと。

恨んだ人物は恐らく、

将太

佐野豪(安藤政信)

•西村淳(和田聴宏)

のいずれかではないでしょうか。

翔太については、復讐のために入居したで話がつきます。

佐野と西村は、ドラマ内の各描写でいかにも怪しい。

ただ恐らく犯人ではない。(怪しすぎるから)

また、現状二人に関する情報がなさすぎるのも、ノックスの十戒8に反します。

となると可能性としては、

過去の事件の重要人物または、実は警察関係者が濃厚ではないでしょうか?

風貌から推察するに、

西村は警察関係者の可能性あると思います。

警察では派閥争いがどうこうとか言ってるので、

榎本早苗(木村多江)の夫、正志のどうこう調査とか。いつもスーツですし笑

 

少し話が逸れてしまいましたが

まとめると下記です。

メモ

  • 過去に302号室で何らかの事件が起きていて、それを隠している可能性が高い
  • 管理人を殺害したのは翔太、佐野、西村が怪しいが佐野と西村はおそらく違う
  • 結局怪しいのは翔太くらい

 

あれ??久住は?と思った方いますよね。

はい、久住を候補として挙げたのはやはり最初の

交換殺人ゲームのくじを引いた時に、

最終的なやり方の提案者で且つ紙をまとめたり配ったのも久住

なので全員の殺害したい人物の把握ができたのでは??

という完全に別の理由からです。

 

以上が、ミステリ小説目線で考えた犯人像の考察になります!

まあごちゃごちゃ言ってもおそらく当たらないでしょうし、

これからもドラマの視聴楽しみにしたいと思います。

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